「本当に効くのか?」に、数字で答える。

Odonataの分析・プロダクトは、大学トップレベルの競技現場での実証と、学術研究の上に立っています。 数字は、条件と注記を添えてお見せします。

実証成果

数字は盛りません。条件と限界も、セットでお伝えします。

従来指標(ACWR)と、何が変わったのか

傷害の予兆を捉える指標として、これまで広く使われてきたのが ACWR(急性:慢性 作業負荷比)です。ACWR は、直近の負荷がこれまでの平均に対してどれだけ急に増えたか、という単一の比率で危険を判定します。

ACWRとOdonataの、PrecisionおよびRecallの比較
指標 何を表すか ACWR(従来) Odonata
Precision(的中率) 高リスクと判定した選手のうち、実際に傷害が起きた割合 約5% 約70%
Recall(捕捉率) 実際に起きた傷害のうち、事前に予兆を捉えられた割合 約20% 約20%

見逃しの少なさ(Recall)は従来と同じ水準を保ったまま、的中率(Precision)を約5%から約70%へ引き上げました。

これは、注意すべき選手として挙がった10人のうち、これまで実際に傷害が起きたのは1人以下だったのが、7人になったということです。

この数字は、どう計算されているか

検証対象100人の内訳

  • 高リスクと判定し、実際に傷害が起きた(的中):7人
  • 高リスクと判定したが、傷害は起きなかった(空振り):3人
  • 低リスクと判定したが、傷害が起きた(見逃し):28人
  • 低リスクと判定し、傷害が起きなかった(正しく低リスク):62人

Precision = 7 ÷ (7 + 3) = 約70%
Recall = 7 ÷ (7 + 28) = 約20%

  • ※ 筑波大学蹴球部の 2022〜2025年のデータを用いた検証結果です。
  • ※ 対象は筋肉系・非接触靭帯系・オーバーユース系(疲労骨折など)の傷害に限ります。
  • ※ 同一モデルでは、判定基準の調整により Precision と Recall は一般にトレードオフの関係になります。一方を高くすると、もう一方が下がりやすくなります。
  • ※ 分析結果・モデル精度は、データ量・データ品質・対象チームの環境により異なります。各クラブのデータで検証・調整を行う前提です。

どうやったか

01

統合する

GPS・主観コンディション・スケジュール・メディカル記録を1つのデータセットに統合し、200以上の観点から特徴量を生成しました。

02

モデルを個別に組む

傷害発生時との類似性を学習させ、チーム・選手固有の傷害リスク予測モデルを構築しました。

03

現場に実装する

分析を研究室に閉じず、選手・スタッフが毎日使えるWebアプリとして実装。日々のリスクスコアと要因分解を返します。

04

判断の材料として使う

練習負荷の調整・起用の検討・選手との対話の材料として運用。決めるのはスタッフで、AIはもう一つの目です。

データはあるのに、つながっていなかった。

大学トップレベルの競技環境である筑波大学蹴球部では、GPS・コンディション報告・メディカル記録という素材は揃っていました。しかしそれぞれが別の場所に保存され、同じ選手を横断して読み解く仕組みがありませんでした。2026年6月、この状態から実証を開始しています。

傷害発生リスク予測画面

研究基盤

Odonataのメンバーには、筑波大学の博士課程在籍者、臨床心理士・公認心理師、理学療法士が含まれます。

心理ネットワークアプローチ

心理状態を症状・要因の相互作用ネットワークとして捉える研究知見を、コンディション分析にそのまま応用しています。

脳科学・認知科学・スポーツ科学

知覚・意思決定・運動制御の研究バックグラウンドが、「現場の判断を支える」というプロダクトの設計思想を支えています。

研究を直接、実装する体制

研究知見の実装を外注せず、研究者自身が設計・開発。論文からピッチまでの距離が、圧倒的に近いチームです。

このページは、更新され続けます。
導入クラブでの検証結果は、条件・注記とともに順次公開していきます。

まずは、チームのデータの状況からお聞かせください。

実証の詳細・分析事例を含むサービス資料をご用意しています。